北海道の雪は雪質がよく、スキーやスノーボードの腕があがったと思うほど滑りやすい雪だといわれています。しかし、雪質の良さの所以のひとつは北海道のスキー場の尋常ではない寒さにあります。昼間でもマイナス10度などというのはよくあることで、マイナス20度を超えることも珍しくはありません。冷蔵庫ではなく冷凍庫の中の寒さの中で滑るという感覚ですが、北海道ならではの寒さゆえの絶景を堪能することもできます。

そこで、北海道のスキーには特別な寒さ対策が必要となります。ウエアはしっかりと防寒力のあるものを着こみ、また、下に着るものは汗をかいた時に冷たくならない素材のものを選びます。首回りを冷やさないようにネックウォーマーは必須です。肌が空気に触れると寒さというより痛いという感覚になるため、とにかく肌を露出させないようにします。

肌が出てしまうところといえば顔ですが、ネックウォーマーで覆うこともできますし、フェイスマスクや目出し帽なども有効です。手袋やインナー手袋と合わせて使用し、靴下も重ね履きをして手先足先も寒さから守る工夫をします。ゴーグルや耳まで隠れる帽子も忘れてはいけません。滑っている時は風の冷たさが身を切るようですが、身体自体は運動中なのでそれほど寒くないと感じる場合もあります。

しかし、立ち止まっている時やリフトに乗っている時などは筆舌に尽くしがたい寒さに襲われることがあります。使い捨てカイロなども上手に使って寒さに負けないようにします。北海道でのスキーは、大げさすぎるほどの万全の寒さ対策で、安全に楽しみたいものです。